TIP 04: Use of dispersants to treat oil spills
19 May 2014
油処理剤散布の主たる目的は、油膜をいくつかの小さな油滴に分解することである。その 油滴は急速に希釈されて水中に溶け込み、その後自然に発生する微生物によって生分解さ れる。油処理剤は、適切に使用すれば油流出に対する効果的な対応になり得るものであ り、保護の必要な重要な資源の被害を最小化又は防止することが可能である。
他の対応方法と同様、油処理剤の使用は慎重に検討すべきであり、油の特性、海と天候の 条 、環境面での脆弱性、油処理剤の使用に関する国の規定を考慮する必要がある。場合 によっては、油処理剤の使用の結果として環境面、経済面で大きな利益が実現される可能 性もある。特に、天候条件のため、あるいは資源を調達できないために他の海上対応方法 に制限がある場合にその可能性がある。
本技術資料は、船舶を流出源とする海洋油流出への対応のために利用可能な様々な選択肢 の一つとして、浮遊油に対する油処理剤の使用及びその制限について、概要を説明する。
Categories: Response Techniques, Dispersants, Technical Information Paper (TIPS)